ネットオークションで売却するメリットとデメリット

インターネットや通信販売の普及によって完成したネットオークションは、いまや一大市場へと成長した。不要なものを売りたい側と、買いたい側の利益が一致することで成立するため、ある意味最も納得のできる売買かもしれない。

個人対個人で売買が成立する新しい腕時計の売却システム

大手のインターネットオークションサイトなどでも中古の時計は出品されており、高額なフランクミュラーなどからカジュアルの定番G-SHOCKまで、幅広いラインナップがそろっている。そのため、入札されるか否かは別として、腕時計のジャンルについてはとくに問われることはないだろう。

また、質屋や時計専門店、リサイクルショップとは異なり、自ら腕時計を紹介するページを作成する必要があるのが特徴だ。

仲介料などがほとんどない

インターオークションは基本的に個人間の売買のため、店舗が買取るわけではない。そのため中間の取り分がほとんどなく、出品に必要な利用料のみ。「ヤフオク!」の場合、会費として月額525円、出品は無料、落札された場合にその落札額の数パーセントを支払うシステムになっている。

買取店舗側からすれば安く買取って、高く売るが原則であり、当然ながら利益が追求される。もし少しでも高く売りたいのであれば、ネットオークションは有効な方法となるだろう。

納得いく価格で売却できるし、いままで使用してきた大切な腕時計だから、納得のできる価格で売却したいと考えるのは当然。しかし買取店舗に査定してもらうと、納得いかない価格で見積もられてしまう場合もある。そんなときネットオークションならば、自分で最初の入札価格を設定できるので、理想の価格以上で売れる可能性を模索できるわけだ。

また、買取店舗では買取が難しい、パーツ単体などでの出品も可能である。実際にネットオークションでは、ストラップやベゼル、専用の箱など、腕時計のあらゆる関連製品が出品されている。時計本体は壊れてしまったが、パーツだけでも価値があるので売りたい、と考えている人たちにとってメリットが大きいはずだ。

売却に手間がかかる

メリットでもありデメリットともなるのが、出品ページを制作し、さらに運営もしていく必要があること。売りたい腕時計の写真撮影や紹介文章の作成、最低入札価格や出品終了日時の設定など、あらゆることを自分でしなければならない。

また、入札されるための工夫を凝らすことも、場合によっては必要となるだろう。

発送まで全部自分で作業しないといけない

出品している腕時計が落札されたら、発送先や支払方法などについて落札者と連絡を取り合う必要がある。その後、落札者からの入金が確認できたら、出品した腕時計を発送するという手順を踏む必要がある。

信頼性に欠ける

インターネットオークションの利用が初めての人にとっては、出品した腕時計が落札された後、しっかりと入金されるか不安を覚えることもある。大手サイトは各種補償などのサービスを提供しているものの、自らが細心の注意を払うことが前提となる。