正規品は絶対的な安心を保証されている。本国のメーカーから直接正規店に納められるのが正規品。偽物やB級品が紛れ込むことがなく最も信頼性が高い。日本全国、一律の定価で販売されている。
全国各地、どこの店舗でも同じ価格と品質の腕時計が購入できるのが正規店の特徴。サービスについては店舗によって若干の差はあるものの、ほぼ同一条件のもとで商品を買えるのが最大のメリットといえる。メーカーから直接仕入れるため、ブランドとのつながりが深く店員さんの商品知識のレベルが高い。そのため、機械式腕時計の購入がはじめての人にとって非常に頼もしい。アフターメンテナンスはメーカー受け付けとなるので、最も信頼が置けて安心感も得られる。
ブランドの中には正規店で購入すると特別なアフターサービスを実施しているところもある。例えばブライトリングやゼニス、ベル&ロス、ボールウォッチなどのブランドは、正規店で購入したユーザー向けの特典としてメンテナンス代金を割り引くサービスを実施している。機械式時計にとってメンテナンスは重要なため、末永く使う予定ならばメリットが高いといえる。
ブランド | サービス内容 |
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ブライトリング | 正規店で購入すると「クラブ・ブライトリング」に無料入会でき、修理とオーバーホールどちらも技術料が特別価格になる。 |
ゼニス | スイス本社にユーザー登録を行うことで、2年保証が3年へと延長される。さらに修理料金が割引されるサービスも実施。 |
ベル&ロス | 国内正規店で買った際に無料でもらえるベル&ロス発行の保証書を提示すれば、オーバーホール基本料金が特別割引される。 |
ボールウォッチ | アンケートに回答することで、保証期間が1年間延長されて合計3年間に。オーバーホールもメンバー特別価格が適応される。 |
エベラール | 国内正規品の購入者は「エベラール・メンバーシップ」の会員になれ、オーバーホール基本料金が標準の半額になる。 |
一例としてロレックスでは、購入モデルの名称やシリアルナンバー、ユーザー名、購入店名などが記載されるカードタイプの国際保証書を用意している。これは自分のロレックスであることを証明できる証として人気が高く、並行品や中古品にはないサービスである。
メーカー直結の販売店のため、発売前の新作についての情報が入りやすい。また有力店では、毎年スイスで行われる時計見本市「バーゼルワールド」や「ジュネーブサロン」に参加して商談も実施。そのため入荷の時期が早いほか、モデルによって予約が可能だったりもする。
円安の影響や原材料の高騰により、近年は高級時計の価格上昇が顕著。過去、一気に10%以上も価格が上がったモデルも存在する。消費税の増税も予定されているため、お得に買いたいなら早めの購入がおすすめ。また正規店には定価があるため、値引きは困難である。
とはいえ、やり方によっては定価よりも安い価格で正規品を購入する方法もある。詳しくは「フランクミュラーを安く買う方法」を参考に。
例えば、ロレックスのデイトナは超希少モデルなので、正規店ではなかなかお目にかけることができない(並行店では定価の1.25倍ほどの価格設定になっている)。他にも、デイトナに次ぐ人気モデルとして知られる「サブマリーナデイト」は、円安が強まった2013年頃から徐々に相場が上がり、現在では正規店で購入しにくいモデルになっている。
フランクミュラーの選び方